よんだほん

本の内容をすぐ忘れちゃうので、記録しておくところです。アフィリエイトやってません。念のため。

ローカルエコノミーのつくり方:ミッドサイズの都市から変わる仕事と経済のしくみ

 神戸市内で取り組まれているスモールビジネス事例を紹介本。本書では、従来の大量生産消費経済を、「ノウハウもお金も中央(大都市)に集中し、ローカルは単に製造・下請けの拠点となる」と表現している。ローカルにノウハウやお金を残す仕組みにする(ローカルで経済を回す)ことが、これからのまちの持続可能性(SDGs)に必要不可欠なのは間違いない。顔の見える経済をつくるための取組が6つの切り口(業種)から事例が紹介されている。

 最も気になったのは第1章で紹介されている「EAT LOCAL KOBE」の取組。都市と農山村の農業を結びつけるマーケット。これは非常に良いと思った。神戸市は、30分ほど自動車を走らせれば、農村地域があり、都市圏(三ノ宮周辺)と非常に近い「ミッドサイズ・シティ」であることが、非常に良い相乗効果を産んでいると本書では語られている。この条件って、豊田でも全く同じなのではないだろうか。豊田でも可能性はないだろうか。

 いま通っている「豊森なりわい塾」でレクチャーされた概念に「身土不二https://www.ishes.org/keywords/2013/kwd_id001107.html」というものがある。「その土地のものを食べるべき」という教えなんだけれど、現状はなかなか自分も実践できていない。一応なるべくスーパーで地元産を買うようにしているが、生産者の顔が見えているわけではない。思い返すと、以前塾のフィールドワークでお邪魔した田舎のおばあちゃんにもらったナスはめちゃくちゃおいしかった。本当にうまかったのもあるが、この作った人の顔が目に浮かぶことが1つの要因としてあるのだと思う。

 この「田舎ナス」のおいしさをもっと多くの人にシェアできないかと最近思いはじめた。「公共R不動産」の話と組み合わせ、もっと有休公有地で、中山間地で育てられたファーマーズマーケット的なものを頻繁に開催するようにできないだろうか。

shibadog-john.hatenablog.com

 生産者の顔や、畑の様子が手にとるように見える化して、都市部の人々と中山間地域結びつけ、農産物をシェアできる可能性づくりを試みることはできないだろうか。また、ただマーケット的に野菜を販売するだけでなく、CSAhttps://agri.mynavi.jp/2018_10_01_41429/の仕組みを構築した上で、CSA申し込み窓口をマーケットの場で兼ねてみても面白いかもしれない。