よんだほん

本の内容をすぐ忘れちゃうので、記録しておくところです。アフィリエイトやってません。念のため。

公共R不動産のプロジェクトスタディ: 公民連携のしくみとデザイン

公共R不動産のプロジェクトスタディ:  公民連携のしくみとデザイン

公共R不動産のプロジェクトスタディ: 公民連携のしくみとデザイン

 公共空間の情報を集めて官民をマッチングする公共R不動産 | 公共空間をオープンに。「パブリック」をアップデートするメディアの本。

 全編を通じてとにかくワクワクする取組やアイディアばかり。これらの華やかな取組の裏には、プロジェクトを動かす人々の汗と苦労が染み込んでいるとはいえ、こういった取組は全国で広まってほしい。人のいない公共空間はもはや公共空間である必要がないと思う。空間の生産性を高めないと。

 総じてこのような本で好事例として取り上げられるものは、デザイン性が高く、オシャレだと感じる。行ってみたいと思わされるし、行ったらきっと何か買ってしまうと思う。行政が主導したらこうはならなくて、きっと全ての意見を公平に取り入れ万人受けを目指した結果、全く面白みのない空有ができるのだろう。途中のコラムでも空間全体の一貫したコンセプト=デザインコントロールが必要だと説かれている。デザイン性の高さと誘客や投資回収の相関関係は絶対にある。

 事例中でも特に、公僕視点で面白そうと感じたのは、京都市流山市の空き家バンクならぬ、公共用地バンク的なシステムです。行政が、公共用地の民間活用について窓口を明らかにしているのはすごく良い。本文にも語られているとおり、この先の公民連携の時代において、行政側が民間活力を受けるためには、まずもって情報をオープンにしないといけないと思う。公共用地の利用には、障壁が設けられすぎているので、こういうところから構造をシンプルにすることを始めないといけない。べつに、提案を受けても、気に入らなければ断ればいいのだし。

「既成概念を疑って、もっと自由に領域(公共空間)を再定義しよう」

 ちなみに我社の「あそべるとよたプロジェクト 公式Webサイト」の取組も掲載されているのですが、その界隈の元々の動きを全然知らないので、どういった経緯で掲載されることになったんでしょうか。知っている人いたら教えてください。