- 作者:ちきりん
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
息抜き本シリーズ。論文と違って、平易な文章で読みやすいのです。。。
自分はとにかく発想力が貧困だと思う。社会人になってから特に痛感する。なるべく様々な情報を広くつまむようにしているのだけれど、それではやっぱり発想力は伸びない。他の市町村ではこうやっているらしい、という知識が増えるばかり。こんな状態を改善したいと思い読んでみたのだ。
今はなんでも調べられる時代である。ググればすぐに出てくる。そうなんだけれど、実際には「課題」「ビジネスチャンス」は、誰も答えを公開していないところにある。だから考える力がなければ、新しいことを生み出すことはできない。
本書は、1つの考える方法のスキルをまとめた本である。色々な示唆に富んでいるが、私的ポイントは、大きく分ければこの3つ。
①「理由」と「だからどうなるのか」を考えるクセをつける
②自分なりの判断基準を持つ、そしてその判断基準はなるべくシンプルに
③思考のヌケモレを防ぐために、言語表現を図案化してみる
また、考えを促すためにフレームワーク等の使用を勧めていた。このあたりはファシリテーション、ロジカルディスカッションにも近い。アタマでウンウン唸るよりも、整理しやすい。
いずれにしても英語等と同じで、考えるクセをつけなければ(アタマを使わなければ)、なかなか発想力は手に入らない。本ばかり読んでいても仕方がないのだ、と自らを戒めておく。