- 作者: 養老孟司
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/04/10
- メディア: 新書
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再読の本。以前は読解力が追いつかない部分があり、自分の能力に落ちこんだり。
与えられた情報は、受け取り手によって係数がかかり異なった認識を与えてしまう。
その人が興味が無いことは、係数0がかかるので理解すら進まないのですね。
だから言ったら伝わる、話せばわかるは通じない理屈。
で、そこに壁があると。
壁を超えたければ、自分の認識に一元的にとらわれてはいけない。
二元論(はたまた、現代においてはもはや多元論かもしれない。15年ほど前の本なので。)の発想を基に、相手のことを考えなければならない、といったことでしょうか。
結論を導くにあたって使われた「個性を求める学校の矛盾」「意識と無意識」「肉体と脳」といった話題もなるほどと思わせる部分があり、改めて面白かった。